【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が及ぼす身体への影響や、生活におけるの悩みとの繋がりについて解説し、その改善方法・予防方法もお伝えしています。
わたし自身が女性ということもあり、女性にとって特に重要な【骨盤底筋群】や【骨盤】、その周囲の筋肉などについて、歩行や胸郭、また呼吸や生理との関係も投稿していますのでそちらも読んでいただけると嬉しいです。
これまで、姿勢と呼吸のカンケイでいくつか投稿しています。
先日は改めて、体幹のアウターマッスル・インナーマッスルについて投稿しました。
今日はインナーマッスルの1つである【腹横筋】についてより深く知っていきましょう。
腹横筋は、体幹の中で下の方の骨や、背骨周りの筋膜、また骨盤など複数の骨や筋膜からお腹の真ん中の方へ向かって走る筋肉です。
有名な筋肉には、股関節や膝関節などの関節を動かす【大腿四頭筋】などがありますが、
【腹横筋】の主な働きは関節を動かすのとは異なり【体を支える】機能です。
腕を動かす、足を動かすなどの動作が起こる直前に、お腹や背骨を安定させる働きがあります。
また、腹式呼吸の時にしっかりと息を吐ききるための筋肉でもあります。
お腹の最も深いところにある筋肉なので、腸の動きともかかわりが深いのです。
腹横筋がしっかり働くことによって、便秘の改善にもつながります。
この大切な【腹横筋】を鍛える方法は2つあります。
是非一緒にやっていkましょう。
■仰臥位ドローイン
- 横になって膝を立てます
- お腹の上に手を置き、そこに空気をしっかり入れるイメージで大きく息を吸い込みます(この時、背中は丸めずまっすぐに、そして肩が上がらないよう注意しましょう)
- 膨らんだお腹をへこませるように、細く長く息を吐き出します(おへその中心を背中につけるようにしっかりとへこませましょう)
- 空気を完全に吐き出したら、お腹をへこませたままの状態で30秒ほどキープします
この動作を5回ほどを1セットとして、3~5セット行いましょう。
■立位ドローイン
- 足を肩幅程度に開いて真っ直ぐに立ちます
- 両手を組んで上にあげ、手のひらを返して真っ直ぐ背伸びをします(この時)、腕は耳の横につけます)
- 仰臥位ドローインの2.~4.を繰り返します
この動作も、5回ほどを1セットとして、3~5セット行いましょう。
腹横筋は、真っ直ぐな姿勢でないと効きにくい筋肉です。寝た姿勢・そして立った姿勢でしっかりと背筋を伸ばして腹横筋を鍛えていきましょう。
* * *
呼吸や姿勢の改善はとっても地道ですが「しっかり改善しよう」と思われた場合は、やはり客観的な指導があることが一番効率的かと思います。
動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。
現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズもお伝えできます。
お気軽にご相談ください。
また、もっと知りたいことやわからないことがある場合も、是非コメントや連絡いただけると嬉しいです。
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