【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が心身に及ぼす影響と、その改善方法・予防方法をこのブログでお伝えしています。
わたし自身も女性であり、これまで女性特有の身体の悩みを数多く抱えてきました。
女性にとって特に重要な【骨盤底筋群】や【骨盤】、その周囲の筋肉などについては今でも学び続けています。
骨盤と関連の深い歩行や胸郭、また呼吸や生理との関係もブログで書いていますので、ぜひ併せて読んでみてください。
この前は【猫背】と【睡眠】の関係性も書きました。
こちらの記事でも少し触れましたが【反り腰】は通名ではなく、医学的な疾患名がついているのです。
医学的には、【下位交差性症候群】と言います。
本来の正しい姿勢(アライメント)であれば、適正な腰の反り具合の目安は、壁に背をつけて真っ直ぐ立つと壁と腰の間に手のひら1枚がすっと入る程度、となります。
しかし、デスクワークなどで運動不足、腹筋群が弱化してしまったり、ヒールや窮屈な靴を履いていて、腰でバランスを取る時間が長いと、骨盤が前に出てしまいます。
無意識のうちに体は、背骨や股関節などの骨や靭帯に頼りきって体重を支えたり、腰の筋肉を過剰に使って(緊張させて)固定して安定させようとする戦略を取ります。
このように骨盤が前に出た姿勢が続くと、それを支えるための腰や太ももの前の筋肉は、正しい姿勢(アライメント)の時と比べて、一部は緊張して短縮してそのまま緊張が続き(かたくなり)、反対の一部は伸ばされて上手く力を発揮できずに、さらに筋力が低下することに繋がります。
このかたくなった筋肉と、力が落ちた筋肉がちょうど交差して位置するために「交差性症候群」と呼ばれます。
この状態では仰向き寝がつらくなりやすく、横向き寝がくせになることが多いです。
横向き寝が悪い訳では決してないのですが、どうしても下になる方は、胸郭は圧迫されて呼吸が浅くなりますし、肩や肩甲骨が前に出て巻き肩に繋がりやすいです。また、同じ向きでの横向き寝が癖になる方も多いかと思います。
仰向き寝がつらい場合は、腰と膝の下にタオルや薄めのクッションを入れて、力を緩めると寝やすくなります。
※こちらで詳しく書いています
正しい姿勢を学ぶ、トレーニングをするだけではなく、腰やお腹、お尻や太ももの筋肉をしっかりほぐす、ストレッチをする、鍛えるなど総合的にアプローチし、正しい姿勢と深い睡眠を手に入れましょう。
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姿勢・動作や骨盤の歪み、呼吸の改善には、客観的な指導があることが一番効率的かと思います。
ご自分の身体で気になる部分のある方は、動作・歩行・姿勢・呼吸の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみることはいかがでしょうか。
現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズもお伝えできます。
お気軽にご相談ください。
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