【動作・歩行・呼吸の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が心身に及ぼす影響と、その改善方法・予防方法をこのブログでお伝えしています。
病院に勤めていた頃から、怪我や病気の受け止め方や回復のスピードなどで男女差があることを感じてきました。
女性はライフステージによって身体も心も大きく変化する性であり、その知見を【ウィメンズヘルス】と言います。
私自身が女性ということもあり、女性にとって特に重要な【骨盤底筋群】や【骨盤】について、歩行や胸郭、また呼吸との関係を投稿しています。
昨日は骨盤底筋群とも関連の深い【腸腰筋】というインナーマッスルのトレーニングを投稿しました。
こちらが腸腰筋とその役割です。
反対に、この筋肉がかたくなる・筋力が低下すると、背骨と骨盤を繋いでいるために反り腰などの不良姿勢が生じる原因となります。
また、呼吸の際に大きく上下し肺を膨らませる横隔膜とも、背骨を介して連携を取っています。
そのため横隔膜か腸腰筋のどちらかの動きが悪くなると、お互いに負の影響を及ぼし合い、筋力低下や運動機能の低下を引き起こしてまうのです。
このようにいくつもの役目を果たす【腸腰筋】を鍛えることで、姿勢改善・歩行能力向上・呼吸の深まり・骨盤底筋群の活性化などいくつもの効果が得られます。
【理学療法士おススメ】歩行にも呼吸にも効く!腸腰筋エクササイズ より
腸腰筋には、上記に書いた以外の働きもあります。
腹筋群の中でも最も深層、つまり身体の奥深くに位置するため、内臓を支える働きもあります。
腸腰筋の筋力が衰えたり、かたくなってしまうと、接している【腸】を支えきれなかったり、動きを邪魔してしまうこともあります。
そうなると、便秘がちになったり、腸が浮腫んでしまうこともあるのです。
また、腸腰筋のすぐ近くには、身体の中心から太もも・足先へ向かう血管や神経もあります。
そのためこの腸腰筋が衰えたり、かたくなってしまうと、血流やリンパの流れも弱まったり阻害されたりしてしまい、脚のむくみ・冷えに繋がることもあるのです。
現在、姿勢で悩むことや気になることがなかったり、肩こりや腰痛などもそこまで生活に支障がないレベルだと、改めて筋肉を「整えよう・鍛えよう」と思うことはなかなかないかもしれません。
しかし、便秘やむくみ、冷えなどの【女性にとってよくあるお悩み・改善するとかなり生活が変わりそうな悩み】が改善するのであれば、「ちょっとやってみようかな」と思えないでしょうか。
腸腰筋に効くおススメのストレッチはこちらです。
腸腰筋トレーニングでやせる!ダイエット効果もある腸腰筋の鍛え方腸腰筋トレーニングで効果的にダイエット! 腸腰筋(ちょうようきん)を鍛えれば股関節の可動域が広がり、基礎代謝を上げることがallabout.co.jp
【ヨガ上達への道】腸腰筋がポイントのヨガポーズ「腸腰筋」って聞いたことがあるけど、よくわからないという人は必見!ヨガを行う際にいろいろなポーズで重要になる筋肉のひとつでyogapicks.net
1つのストレッチだけでも十分に効果がありますので、帰宅後や寝る前などに【1分だけ】でも行ってみてください。
* * *
胸郭や身体の歪みや姿勢・動作の改善には、客観的な指導があることが一番効率的かと思います。
ご自分の身体で気になる部分のある方は、動作・歩行・姿勢の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみませんか?
コメント