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【理学療法士が説明】呼吸と胸郭のカンケイ

【動作・歩行の専門家】である理学療法士として、身体の歪みや不良姿勢が心身に及ぼす影響と、その改善方法・予防方法をこのブログでお伝えしています。

女性にとって大切な身体の一部分である【骨盤や骨盤底】と【胸郭】の関係性を昨日は書いてみました。

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胸郭の動きはそのまま背骨へも影響し、歪みを引き起こすこともあります。胸郭が歪んだり、柔軟性が落ちてかたくなると、その影響を受けて支える骨盤へも負担や偏りが出ることに繋がります。

反対に【胸郭の動きが良くなると骨盤や下半身への負担も少なくなり、歪みも取れやすくなる】のです。

【理学療法士おススメ】胸まわりの柔らかさは骨盤への負担を軽減してくれる より

胸郭の動きは、何となく身体にとって重要そうだな、と思ってもらえたでしょうか。

さてそもそも、胸郭は普段どんな動きをしているのでしょう?今日はそちらを詳しく説明したいと思います。

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胸郭の中には肺が収まっています。

呼吸の際には胸郭が広がって肺が引っ張られて大きくなり、空気が入ります。反対に胸郭が狭くなり、肺が萎むことで空気が出ていきます。

こんな風に胸郭(肋骨)を動かすのは胸郭の周りの筋肉です。これらの筋肉のことを【呼吸筋】と呼びます。代表的な呼吸筋は【肋間筋と横隔膜】です。

息を吸うときには、この肋間筋と横隔膜が縮みます。肋骨は前後・左右に広がり、横隔膜は下に下がります。これらに肺が引っ張られて空気が入ります。

息を吐くときには、この肋間筋と横隔膜が緩み、胸郭が小さくなることによって肺がしぼみます。

猫背になったり、スウェイバックという不良姿勢になったり、また背骨や肋骨が歪んでいると、この胸郭が広がりにくくなります。

デスクワークが中心だったり、スマートフォンやパソコンなどを長時間見る生活を続けたりすることの多い現代社会では姿勢が悪くなりやすく、胸郭の動きが小さくなってしまいやすいのです。

そうして胸郭の動きが小さくなると、肋間筋や横隔膜の動きも小さくなり、呼吸筋の筋力や柔軟性の低下に繋がっていきます。

そうして、どんどん胸郭の動きが小さくなって、呼吸が浅くなってしまうのですね。

人は1分間に12〜20回の呼吸を行います。1日に換算すると20,000〜30,000回にもなります。

こんなにも多くの回数分、私たちは呼吸筋を使うチャンスがあるのですが、不良姿勢のままで呼吸を続けていくと間違った使い方を身体が覚えてしまい、逆に胸郭の動きを悪くすることに繋がってしまうのです。

1日に5分だけでも深呼吸の時間を取る。それだけでも胸郭の動きは変わっていきます。

お風呂上がりや寝る前のリラックスしているときなど深呼吸に効果的なタイミングに5分を使って、横になり深呼吸をしてみるのはいかがでしょうか。

 * * *

胸郭や身体の歪みや姿勢・動作の改善には、客観的な指導があることが一番効率的かと思います。

ご自分の身体で気になる部分のある方は、動作・歩行・姿勢の専門家である理学療法士視点を入れて、一度ご自身の身体をチェックしてみませんか?

現在の問題点や、改善するためのセルフエクササイズもお伝えできます。
お気軽にご相談ください。

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この記事を書いた人

病院で理学療法士を7年勤めたのち、普通の社会を知りたいと思って一般企業へ転職。 会社員として女性が働いていくことの大変さを身に染みて感じました。 暮らしや生活の中に「自分らしさ」を取り入れること、1日の中で少しでも「自分を労わる時間」をつくること、明日への活力を養っていくこと。その大切さを伝えたくて投稿しています。直接身体に触れて施術する整体・リラクゼーションサロン、出張整体も行っています。

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